気温の差が大きい日が続いていますね。

美と健康を追求し、分かりやすく伝えてくださっている
エリカ・アンギャルさん。
先日Facebook公式ページで、オリーブオイルの最新研究結果による
新たな効果についての記事を掲載されていましたので、ご紹介させていただきます。



エリカ・アンギャルさんの公式Facebookページはこちらです。
https://www.facebook.com/ericaangyal

<以下エリカ・アンギャルさん公式Facebookページより転記>
乳がん予防に吉報!
最新研究で明らかになったエキストラバージンオリーブオイルの新たな効果
以前からそのすばらしい効果について何度もお話してきたオリーブオイル。
(以前の投稿もご参照ください。https://goo.gl/TfnInw)
その効果はまだまだ計り知れません。健康促進やシワ予防などを含む美容効果だけでなく、
実は乳がん予防にも効果があったのです。

まずは、今年9月に発表された最新の研究(出典1)をご紹介しましょう。
この研究ではスペイン人女性を3グループに分けて5年に渡り調査を行いました。

一つ目のグループには、地中海式食事法にエキストラバージンオリーブオイルを
1週間に1リットル摂取してもらいます。次のグループには、地中海式食事法に
1日30gのナッツ類(くるみ15g、ヘーゼルナッツ7.5g、アーモンド7.5g)を
摂ってもらい、残りのグループには対照群として低脂肪食を摂ってもらいます。

その結果、地中海式食事法にオリーブオイルを加えたグループは、対照群である
低脂肪食のグループより乳がん発症リスクが62%も低いということが判りました。

これは地中海式食事法に豊富に含まれる野菜や果物、豆類や全粒穀物、魚類や
オリーブオイルが乳がん予防に効果的だったためです。その一方で、興味深いことに、
同じ地中海式食事法でもナッツ類を加えたグループは、オリーブオイルを加えた
グループほどの効果を得られなかったのです。
(ナッツ類が決して良くないということではなく、
他に様々な健康効果が期待できるので、積極的に摂ってくださいね。)

では、なぜオリーブオイルにはそのような効果があるのでしょうか?
過去の研究(出典2)で、オリーブオイルの主な脂肪酸であるオレイン酸が、
乳がんの発症に関与する遺伝子のレベルを大幅に抑制するということが判っています。
この研究チームによると、このオレイン酸がHer-2/neu(またはerb B-2と呼ばれる)
というがん遺伝子のレベルを最高で46%も低下させるということなのですが、
Her-2/neu、乳がんの25〜30%に関与する非常に重要ながん遺伝子なのです。
オレイン酸を多く含むオリーブオイルはこの遺伝子を抑制する強力な効果を持っていると
いうことで、オリーブオイルが乳がん予防にとても有効であるということが言えるのです。

エキストラバージンオイルのこの素晴らしい効果は、オレウロペイン、オレオカンタール、
ヒドロキシチロソールなどのポリフェノールを豊富に含むことにも由来します。
ポリフェノールには強力な抗酸化作用と抗発がん性があり、がん遺伝子の発現と
乳腺細胞のDNA分子の酸化による損傷、そして、腫瘍増殖を阻止する効果もあると
言われています。その他にも、肌を紫外線から守ったり、肌の早期老化を防いでくれたりするのです。

(出典1):  Toledo, E., et al.,
“Mediterranean Diet and Invasive Breast Cancer Risk Among Women at High
Cardiovascular Risk in the PREDIMED Trial,” JAMA Internal Medicine,
2015; 1 DOI: 10.1001/jamainternmed.2015.4838
(出典2): Menendez, J.A. et al., “Oleic acid, the main monounsaturated
fatty acid of olive oil, suppresses Her-2/neu (erbB-2) expression and
synergistically enhances the growth inhibitory effects of trastuzumab
(Herceptin™) in breast cancer cells with Her-2/neu oncogene amplification,”
Annals of Oncology, 2005, vo. 16, no. 3, pp: 359-371.